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 『カナダ、ESSAY,7』

今回は、カナダ西部から東部へ大陸を横断する国営鉄道、
「VIA鉄道」の旅のお話をいたします。

VIA鉄道の「VIA」というのは、カナダの主な都市を網羅する鉄道のことで、
大自然をゆったりと楽しみながら、旅することができる鉄道です。
主要7つの路線は、車窓風景・車両・サ−ビスと、
それぞれ異なる個性的な列車が走っているのですが、
私が選んだのは、「カナディアン号」でした。
これは、3泊4日かけて、西のバンクーバーと東のトロント間、
総延長約4,467キロを走る大陸横断のメイン・ルートで、
中部の平原地帯からロッキー山脈まで、様々な景色を楽しむことが出来るルートです。
その中でも、私が乗車した区間は、1泊2日で走る「バンクーバー〜ジャスパー間」で、
車窓からロッキーの壮大な景色が楽しめる区間でした。

さて、まずは列車に乗車します。
日本とは異なり、電車の時刻が正確ではないことは、さんざん聞かされていましたが、
実際は、多少の遅れだけで、出発できました!
列車は、長い長い車輌編成です。おそらく、15両以上はあったと思います。
到着は、翌日の朝、ちょっと遅い時間の予定です。

宿泊を伴う鉄道の旅は、今回が初めてでしたので、期待と不安でいっぱいでした。
私が予約した個室に入ってみると、ベッド、洗面台、トイレ、テーブルなどがあり、
必要な物すべてがコンパクトにまとめられていて、
ほぼ快適に過ごすことができました!

さて、いよいよ出発ですが、今回の鉄道の旅は、ほとんど街中を走ることなく、
自然の景観を眺めながらの走行です。
まずは、ジャスパーの小さな街のすぐ向こうにある、雪をかぶった巨大な山を眺め、
それから、氷河の水を集めて流れる河に出会い、
また、雄々しくそびえる山々を眺めます。
私の乗車した区間を含む、トロント〜バンクーバー間を飛行機で移動すれば、
4時間で到着してしまうのですが、その距離を、雄大な景色を眺めながら、
時間をかけて移動するなんて、何て贅沢な旅でしょう!

さて、どこまでも山が続いたかと思うと、今度は、平原が見え、
次は、目の前に美しい湖が広がりました。
そしてその次は、穀倉地帯に変わっていきます。
カナダという国の広大さを、ダイレクトに実感出来る景色の数々です。
緑に輝く広い畑の上には、雲一つない青空が広がり、
地平線まで続いているような大平原の中に、ポツンと農家があったりします。
それらを車窓から眺めていると、『カナダにいるんだなぁ〜』と、
しみじみ思ったりしました。

そんな感慨に浸りながら、窓の外を眺めていると、
山沿いに土砂が、かなり積もっていて、
土砂崩れがあったことが分かる箇所を発見しました。
推測するに、線路にも、その土砂はかかっていたと思うのですが、
とりあえず線路の上の土砂だけ取り除き、後は放ってあるように見えます。
日本では、絶対にありえないことですよね!
あまりに自然が大き過ぎて、仕方がないのかもしれませんが、
ちょっと不安になる光景でした。

そんな心配をよそに、電車は、順調に進んでいきます。
すると今度は、エルクの群れが、車窓の外に現れました!
大自然の中で見る動物は、それはそれは、迫力があります。
だってここは、動物園でも何でもないんですよ。
人間と動物が共存している、生きた大自然の中にいるんですもの!
さすが、自然の宝庫、カナダです。


カナダの動物と言えば、ロッキーの主、エルクやムース、グリズリー、
そして、森の動物、コヨーテや狼が、すぐに思い浮かびますよね。
川に目を向ければ、ビーバーがいますし、
海へ出れば、太平洋ではシャチやグレーホエール、
大西洋ではザトウクジラやナガスクジラ、
さらにはベルーガ(シロイルカ)にまで、出会えたりします。
また、氷に閉ざされた北極圏には、シロクマ、アザラシ、北極ギツネが生息し、
空には白頭鷲、スノーギース、ツンドラスワンなど、
広大なカナダの自然の中には、本当に豊かな動物たちの暮らしがあります。



ここで、カナダで出会った動物について、少しお話したいと思います。
まずリスは、カナダのあちらこちらで、よく見ることができる動物です。
日本では、自然の中で見ることは稀なので、最初は珍しいし、かわいいので、
「ワ〜ワ〜、キャ〜キャ〜」見るたびに騒いでいましたが、
あまりによく見かけるので、だんだん感動も冷め気味になってしまいました。
もちろん、愛くるしい眼としぐさや、しっぽのクルンとした姿、
手にエサを持って口にほおばる姿などは、本当にかわいいですよね!

カナダは、10回ほど訪れていますが、一度だけ、野生の黒熊を見たことがあります。
バスで走行中、道路脇の草むらの中に、黒いぬいぐるみのような子熊が、
"コロン"と座っていたんです。
何かで遊んでいるようで、その姿を見た第一印象は、
純粋に「かわいい!」というものでした。
でも子熊であっても、黒い毛は、黒光りしていて、
やはり多少の不気味さはありましたが・・・。
おそらく近くに親熊がいたのだと思います。
バスは停まることなく、そのまま走り過ぎてしまいました。
子供とはいえ、あの野性的な姿は、今でもはっきり覚えています。






エルクの群れには、何度か遭遇したことがあります。
ちょっと離れて見ている分には、カッコイイし、"カナダ"って感じのする動物ですが、
一度、エルクが何頭もいる近くを、どうしても歩かなければならない時がありました。
それは森の中で、私達3人以外、人間は誰もいなかったので、エルクも逃げようとはしません。
近くで見ると、エルクは本当に大きいんですよ。牛を一回り大きくして、角も大きくて・・・!
もし突進してきたら・・・、足で蹴られたら・・・と、とても怖かったです。
ドキドキしながら、静かに、静かに、歩いて行き、無事に横を通り過ぎて行けましたが、
あの時の怖さは、実際に自然の中で体験しないと、分かっていただけないと思います。

エルクについては、もう一つ、ジャスパーの街で思い出があります。
街中のあちらこちらに、エルクの"ふん"が落ちているんです。
囲いのない庭や道路に、たくさんの"ふん"。
しかも時々、エルクがのそ〜っと、のんびり草むらの中にいたりするんですよ。それは、本当に不思議な光景でした。
日本なら、奈良の鹿が、住宅地をフラフラ歩いているようなものですから、そんなのって、日本では、ありえませんよねぇ?

野ウサギも、一度だけ見かけたことがあります。
野ウサギは、実際には、地味な感じがするのですが、ピーターラビットを想像させる、
素朴でかわいい雰囲気でした。(ピーターラビットより、耳がちょっと短いかしら?)
ガイドの方のお話だと、実際に見かけるのは、大変珍しいそうなので、得した気分でした。

ビーバーを見ることは出来なかったのですが、ビーバーのダムは見ることが出来ました。
ダムは、本当にたくさんの小枝を使って、出来上がっているんですね。
巣の様子から、彼らの懸命さが伝わってきて、「頑張って!」と、応援したくなりました。


さて、VIA鉄道の旅の話から、少し横にそれましたので、話を元に戻しますね。
車窓より、大自然のパノラマを楽しみ、暮れゆく夕日も十分楽しみました。
すっかりあたりも暗くなり、食堂車での食事も終え、個室に戻って、
マイペースで進む電車を揺りかごに、ベッドに入りました。
電車の揺れる音だけがするのは、それはそれで静かな時間に感じられます。
揺れる電車の中では、ぐっすり眠れないかなぁ〜、と思っていたのですが、
意外なことに、すぐに眠りに落ちてしまい、ちょっと驚きました。

翌朝は、心地よい揺れで、気持ちよく眼が醒め、
車窓に目を向けると、また自然の大パノラマが、そこに広がっています。
その凛とした朝の景色が、起き抜けの目に、爽やかな風を運んでくれているようです。

朝食後しばらくして、いよいよ電車は、街中に入り、もうすぐ到着の時間となりました。
景色を眺めるだけでは、飽きてしまうかしら?と思っていた旅ですが、
まったく飽きることなく、それどころか、カナダの大自然を肌で感じ、
十分満喫できた、すばらしい旅となりました。
みなさんも、時間に余裕がありましたら、ぜひ、鉄道を利用してくださいね。











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