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ESSAY,2
『中国紀行、2』


中国の北京に到着して、北京市内の道路の広さ、人の多さ、
天安門広場の大きさに驚いた私ですが、
今回ご紹介する、故宮や王室の庭園、寺廟や陵墓などを訪れても、
建造物のすばらしさ以前に、その広大さに、圧倒されてばかりいました。


〜故宮(紫禁城)〜

北京でまず訪れる所と言えば、故宮ですよね。
ここは、北京市街地の中心部、天安門のすぐ北側に位置しています。
かつては、「紫禁城」と呼ばれた、歴代皇帝の権力の中心地です。
現在はその大部分が、中国最大の博物館
 "故宮博物院" として使われていて、
収蔵品は約90万点以上にもなるそうです。

映画「ラストエンペラー」でも撮影されたので、
フィルムを通して、故宮に触れた方もたくさんいらっしゃると思います。
あの壮大な映像通り、故宮は、南北の長さは960メートル、
東西の幅は750メートル、面積は72万平方メートルに達するそうで、
殿宇楼閣は9999.5間あり、
建築面積は約15万平方メートルあるのだそうです!
故宮を取り巻く城壁だけでも、3400メートルもあるそうなのですが、
そのスケールの大きさに比べて、内部は緻密な作りになっていて、
まるで迷路のようになっている場所もあり、迷子になりそうでした。
しかし、このスケールを体感するだけでも、
かつての歴代皇帝の、権力の強大さに触れた気がしました。
何しろ、入口の午門から北の神武門まで、
通り貫けるだけでも1時間はかかるのです。
主要な建造物を見学して歩くだけでも、3時間はかかるはずです。

やっと、北門にたどり着いて、
その向こうにある、景山公園の小高い山を登ると、
頂上から、故宮の全体を臨む事が出来るのですが、
夕方、公園が閉まる前に、この山に登って故宮を眺めると、
それはそれは、壮大で雄大な姿を臨むことができ、ちょっとだけ、
皇帝気分を味わえるかもしれませんよ。



〜万里の長城〜

北京市内から約75キロ、高速道路を使って1 時間足らずの距離にある、
万里の長城も、とてもポピュラーな観光名所です。
長城の築造は、二千年以上も続いたそうで、秦、漢、明の王朝の
長城の長さは、いずれも5000キロを超えるそうで、
各時代に築造された長城の長さを加えると、
ほぼ5万キロ以上になるそうなんです!
「月から見える、唯一の建築構造物」と言われるのも、
本当なのだと実感しました。
公開され、歩いて見学できる箇所は、修復の済んだところだけなのですが、
それにしても、本当に、長い長い!
北方の外敵からの防御の目的で作られたとは言っても、
山の峰々や絶壁、谷、はては川の中にまで張り巡らされた城壁群には、
中国国民のパワーというか、歴代帝王たちの構想の偉大さというか、
とにかく、尋常じゃないエネルギーを感じる場所でした!


〜明十三陵〜

万里の長城の後、立ち寄った「明十三陵」は、明代皇帝の陵墓群で、
第3代世祖永楽帝はじめ、13人の皇帝と23人の皇后、
そして1人の貴妃の陵墓が集まる陵区です。
ここもまた、総面積40平方キロメートルという、
日本では絶対に考えられないような、
広い陵墓なのですが、彼らが使っていたと言われる日用品を見学した中に、
成人女性の小さな靴が展示してありました。
中国には、「纏足(てんそく)」と言って、女性の足は小さければ小さいほど良い
という価値観から生まれた奇習が、千年ほど前からありました。
小さな足を作るためには、3、4歳ぐらいから、それはむごい方法で、
足を拘束するのですが、私の見た靴も、10センチちょっとぐらいしかなく、
中国の壮大な歴史の中にあった、
残酷な一面を、垣間見た気がした瞬間でした。

〜頤和園〜

北京の頤和園は、北京の郊外にある中国の古典庭園で、
ここもまた、世界レベルで有名な庭園の一つです。
金貞元年(1153年)に建造された時は、
清代皇帝が避暑として使った夏宮だったのですが、
1888年に、あの西太后が、海軍の経費を流用して再建し、今に至りました。
頤和園は、万寿山と昆明湖からなり、面積は290ヘクタールもあり、
山や湖の周りに多くの精美な建築物があって、これもまた、
歩くのがイヤになるほど広いのですが、景観は細部に至るまで素晴らしく、
本当に見事な庭園です。

実は、頤和園の敷地の4分の3を占めている昆明湖は、人口湖で、
その湖を造る際に出た土砂を積み上げ造営したのが、万寿山なんです!
城壁だけでなく、湖や山までも作り出してしまうエネルギーって、
本当に、どこから沸いてくるのでしょうか?!
「東宮門」から入り、西太后が政務をとった建物や、湖まで続く「長廊」、
「排雲殿・仏香閣」、「石舫」と、どれもこれも、すばらしく贅沢なつくりで、
西太后という女性の権力のすさまじさに触れつつ、
美しい景色も堪能できました。

さて、主要な観光地だけをご紹介しましたが、旅の途中、
せっかく中国に来たのだからと、漢字をつかって、筆談を試みたのですが、
これが、何となく通じるんですねぇ!
とてもうれしかったです。
たとえば、「我欲冷房弱」で、エアコンの冷房を弱めてもらったり、
この列は何?と訊くつもりで、「何故此列?」と書いたら、
ちゃんと答えてもらえたんですよぉ!
他にも、街を歩いていて飛び込んでくる文字に、
おもしろいものがたくさんありました。
「口可口楽」で、「コカコーラ」とか、
「買物中心」で、「ショッピング・センター」だったりするんですね!

歴史的建造物を訪れるたびに、そのスケール感のあまりの違いに、
改めて、日本と中国の文化背景の違いについて、深く考えさせられ、
かなりのカルチャー・ショックを受けたのですが、
お隣の国だし、やはり同じ漢字文化なんだなぁと、親近感も抱いた旅でした。

ところで、中国大陸は乾燥しているせいか、喉がよく乾いたので、
飲み物を頻繁に買って飲んだのですが、
ほとんどの飲み物が、冷えていませんでした。
冷えているものを頼むには、別料金を取られるんです。
なので、生暖かいコカコーラや、ビールを飲むはめになりましたが、
あれから十年以上経った今は、すっかり様変わりした様子を、
テレビなどで見ますが、あの生暖かいビールの不思議なおいしさも(?)、
今では、とても懐かしく思い出されます。



















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