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 『イギリス、ESSAY,3』


<イギリス鉄道事情>

今回のイギリス紀行は、ピーターラビットの故郷としても有名な、
自然のオアシス、湖水地方をご案内いたします。

まず、ロンドンから電車で、湖水地方ウィンダミアに向かいました。
ところで、イギリスの鉄道は、
ヨーロッパで最も不便な鉄道、と言われているのをご存知ですか?
ロンドンを中心に、大都市はもちろん、末端の小さな町まで走っているのですが、
施設保守会社はすでに破綻しており、線路などのメンテナンスが大変遅れているので、
"鉄道は遅れるもの"というイメージが定着しています。
ダイヤが正確で、ほとんど事故もない日本の鉄道とは、大変な違いですよね?

さて、電車に乗るためには、まず電光掲示板で確認しなければなりません。
そこには、「発車時刻」、「行き先」、「プラットホーム番号」、「途中停車駅名」
などが表示されているので、番号通りのプラットホームに行きます。
と言っても、電車のホームに入るのに、改札口みたいなドアがあるだけで、
日本のように駅員さんがいるわけではありません。
勝手にホームに行って、そこに到着した電車に乗り込み、席を確保して待っていると、
行先のアナウンスがあり、発車のベル音もなく、スッーっと走り始めます。
日本のように、うるさいアナウンスがないのは、いい事なのですが、
慣れるまで、ちょっと時間がかかるかもしれません。

というのも、私達の電車での旅行は、かなりの長旅になってしまったからです。
オクセンフォルム駅で、ウィンダミア行きに乗り換えるのですが、
乗り換えについては、日本語表示の案内板もあるので、簡単です。
問題は、そこから!ちょうど定刻に入ってきた電車が、ウィンダミア行きだろうと思い、
乗ってしまったから、さぁ大変!
どうも、おかしいなぁ、これは、反対の方向に向かっているのではないかしら?と気づき、
近くの方に訊いて、結局、バタバタ戻ることになったのです。
教えてくださった方は、私達が騒ぎ始めて(もちろん日本語で)、
不安気にしている様子を見ていたのでしょう。
眼が合った瞬間、ニコッと笑って、すぐに助け船を出してくれました。
本当に助かりました。ありがとうございました!


イギリスの鉄道は、途中で止まることもあるので、時間通りではないこと、
また、ホームでは、逆走、運休、行き先変更、ホーム変更といろいろあるので、
車内や駅のアナウンスをしっかり聞くか、あるいは、行き先を確認する必要があります。
みなさんは、ちゃんと何処行きの電車なのか、必ず確認して乗車してくださいね!

<湖水地方>

そんなこんなで、やっと着いた湖水地方ですが、
イギリス北西端、西海岸が西の海に突き出しているカンブリア県の地域は、
イギリスには珍しい山らしい山と、深い湖や谷が全域を占めていて、
地形的な問題から開発が遅れたのが幸いしたのか、自然がしっかり残され、
また、保存の対象となってきた地方です。

中でもコッツウォルズ地方は、蜂蜜色の石で作られた壁が有名ですが、
屋根も落ち着いた色調で、イギリスのしっとりした自然の色と調和がとれ、
まるで絵ハガキのように、かわいらしい村が点在しています。
(コッツウォルズについては、次回ご案内いたしますね。)
この湖水地方には、「ピーターラビット」の作者、
ビアトリクス・ポターが住んでいた「ヒル・トップ」もあり、
また、詩人ワーズワースが、 1800年前後に住んでいた「ダブ・コテージ」もあります。

ウィンダミア湖まで歩いていくと、延々と伸びる積み石塀があり、
鮮やかな新緑色の牧草地に、白や薄茶色の羊たちがいて、
いかにも湖水地方らしい、かわいい石造りの家々の窓や入口には、季節の花々が飾られ、
想像していた通りのイギリスの田舎街といった雰囲気で、
心から安らげる街並みに、感激しました。

私達は、高台にある、こじんまりしたホテルに宿泊しましたが、
このホテルも、この街にふさわしい、落ち着いた雰囲気のあるホテルで、
庭の木々も、部屋の窓から見える山と湖も、絵画のようにステキです。

しかし、このホテル内で、一つだけ、大変なことが起きてしまいました。
トイレの水の流れが悪く、二人で使ったら、いきなり水が詰まって、
ダ〜ダ〜ッと、あふれ出てしまったのです!あれ〜っ!!!
夜中に、支配人に来てもらい、大騒動となりました。
でもすぐに、違う部屋に案内してもらって、安心しましたが、
外国のホテルは、意外にトイレ設備が整っていなかったりするんですよね。

さて朝食についてですが、どんな高級ホテルでも、小さなホテルでも、
焼きトマトと、焼きマッシュルームが、ソーセージやベーコン、卵料理、トーストとパン、
ミルク、コーンフレーク、フルーツなどの典型的な朝食に、必ず登場するのです!
焼きトマトも、焼きマッシュルームも、両方とも大好きなので、いいのですが、
この食材が、常に出されるのは珍しいと思うのですが、ちょっと不思議ですよね?

さて、湖水地方では、バス・ツアーに参加しました。
雨が多いせいでしょうか、シダ類が、とても多かったです。
森の中を、どんどんバスで走り抜けていくと、羊や牛がのんびり歩いている牧草地帯が、
どこまでも広がっています。
大小あわせてたくさんの湖がある湖水地方のまわりには、針葉樹が多く、
小高い丘から湖を見下ろすと、しーんと静まりかえった湖以外、まわりには何もなく、
時間が止まったかのように、自然がありのまま残っている様子は、
植物形態が日本と似ているせいか、日本の田舎にいるような感じがして、
非常に心が落ち着き、心身共にリラックスできました。








<ピーターラビット>

湖水地方には、有名な「ピーターラビット」に関する場所が、いくつかあります。
ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターの家もあり、ピーターラビット・グッズの販売所もあります。
私もピーターラビットは、大好きです。
あの絵本の中の、動物たちの仕種、本当にかわいいですよね!

ビアトリクス・ポターは、小さな頃からこの湖水地方を愛し、「ピーターラビット」シリーズの出版で得た収入で、
ソーリー村にあるヒルトップ農場などを、次々買い取り、保護していきました。
1943年にビアトリクスが亡くなると、15の農場、
いくつかのコテージやターンハウズ湖など、4000エーカーもの土地が、ナショナルトラストに寄贈されたんですよ。
自然のすばらしさを、後世に残していく手助けをすること、それが、彼女がこよなく愛した土地への恩返しだったのでしょうね。
ビアトリクスの後年の作品の多くは、ヒルトップ農場が舞台となっているので、
このあたりを歩くと、絵本の世界とそっくりな景色に、いくつも出会えます。
本当に、ピーターラビットの世界に踏み込んでしまったようで、わくわくしますよ!

「ナショナルトラスト」は、1895年に設立された英国の環境保全団体で、
美しい自然や景観、英国の歴史的建造物を永久に守るために、その所有者となって管理をしている団体です。
ナショナルトラストによって、湖水地方独特の石垣と遊歩道は管理され、
車の乗り入れも禁止され、湖畔に近づける場所もフットパスと決められています。
厳しく管理されているからこそ、100年も前の光景が、美しく守られているのですね。
湖水地方は、私の大好きな森に囲まれた、爽やかな場所で、
あの豊かな景色を思い出すたび、心が静かに、そしてのびのびするのを感じます。










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