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ESSAY,2
『Mt.COOKでの遊覧飛行』



日本の寒いお正月を抜け出して、念願の夏のニュージーランドに出かけました。
想像通り、快晴です!
そして真夏の新年のカウントダウンを、クライストチャーチで迎えました。
たくさんの人が、思い思いの服装で大聖堂前の広場に集まり、
お祭りのような大騒ぎです。
華やかなことが、大好きな私ですが、
翌朝、早く出発しなければならなかったので、
残念ですが、ホテルの中で、雰囲気だけ楽しむことにしました。
新年を迎えた瞬間の歓声も花火も、とっても賑やかで、
私の旅も、祝福気分でスタートできました。

今回の旅では、サザンアルプスの最高峰、
マウント・クック<Mt.COOK>(標高3,754m)に、
遊覧飛行に出かけることにしました。
まずはクライストチャーチから、陸路でマウント・クックまで出発です。
道々、お約束の羊やルピナスをたくさん見て、
マウント・クック近くのテカポ湖を目指します。

前回ご紹介したように、道路沿いに続くルピナス街道は、
それは幻想的な美しさなのですが、山々のふもとにも群生している
ルピナスもまた、格別な趣があります。
湖岸でも、森の近くでも、名も知らない野生の花や緑の葉に混ざって、
紫やピンクのルピナスが、色とりどりに咲き誇り、
その背景には、夏のはずなのに、万年雪を抱いた山々が見えるので、
夢を見ているような、不思議な感覚におそわれます。


以前訪れたカナダの山々も、雄大な自然を満喫できますが、
ニュージーランドでは、半袖を着てハイキングを楽しみつつ、
亜熱帯植物やシダ類、そして標高が上がると高山植物もあり、
一休みしようと遠くの山に目をやると、真っ白な雪があって、
しかも驚くことに、雪崩を目撃したり、その音を耳にすることがあるんです。
カナダの山は、針葉樹も多いせいもあり、
男性的で落ち着いたイメージがありますが、
ここニュージーランドの山は、とってもミステリアスで、
ワイルドな女性といった印象を受けました。

さてテカポ湖の近くは、広い平原となっていて、湖のほとりには、
有名な「善き羊飼いの教会」があります。
この教会は、新訳聖書に出てくる、
「善き羊飼いは羊のためには命をささげる/The Good Shepherd」
から名前が付けられ、開拓当時の羊飼い達の労をねぎらって
1935年に建てられたそうです。

奥行きも幅も狭い、小さな石造りの教会ですが、
普通ならステンドグラスになっている部分が、大きな窓になっており、
そこからテカポ湖とサザンアルプスの景色が、まるで風景画のように
窓枠に収まって見えるんです。
そして、自然のつくり出した最高の風景を背景に、
十字架が浮かび上がるようにデザインされていて、
自然と信仰が、見事に調和し、表現された教会となっています。
この教会で、結婚式を挙げる日本人も多いそうですが、
新しい人生の門出に、この小さく素朴な教会は、
ぴったりな場所かもしれませんね。

湖を過ぎ、いよいよ雪を抱いたニュージーランドの最高峰、
マウント・クックに到着しました。
先住民マオリに、"雲を突き抜ける山"と呼ばれていた
マウント・クックを擁する、この『マウントクック国立公園』は、
世界遺産に登録されていて、12もの迫力ある氷河が横たわり、
東のターコイズ・ブルーの神秘的な色をたたえる氷河湖から、
サザンアルプスを越えた向こうのタスマン海に迫る原生林まで、
高山風景が7000ヘクタール以上も続く、世界有数の国立公園です。

ここでも運のいいことに快晴で、まったくの無風でした。
マウント・クック遊覧の飛行機は、驚くほど小型で、
風の強い日や、お天気の悪い日は、飛行しません。
恐らくレーダーを使わず、パイロットの可視だけの操縦なのでしょう。
事実、私が搭乗した翌日も、同じような快晴だったにも関わらず、
風が少し強かっただけで、飛行中止となっていました。

さて、いよいよ飛行です!
最初はワクワクしていたのですが、いざ乗ってみると、
改めてその飛行機の小ささ(5人乗り)に、不安がつのってきました。
風もなく、まったく揺れもない場合、小型機の方が安全だということは、
頭では理解しているのですが、どうにも不安を消し去れず、
だんだん、『早く終わって〜!』という気持ちになってしまい、
楽しむどころでは、ありません。



それでも、マウント・クックの頂のすぐ近くまで飛行して、
荒々しく切り立った絶壁や、
何万年という歴史が封じこめられているはずの氷河を眺めると、
先住民が、この山を"神が宿る山"として崇めていた気持ちが、
ストレートに伝わってくるようで、その雄大さに息もできませんでした。

この遊覧では、マウント・クックを間近に見た後、
山の谷にある氷河の上に、一度、降り立つことになっていました。
そこは、「タスマン氷河」と言って、全長が約30キロに及ぶ、
南半球最大と言われる、巨大な氷河が広がる場所です。

快晴のため、太陽が氷河に反射して、まぶしいと言ったらありません!
そして、氷河からの水蒸気なのでしょうか?山からも白い煙が立ち昇り、
聞こえる音と言えば、そこにいるメンバーの話し声だけなのです。
そこに立つ感覚を、何と表現したらいいのでしょう!
これはもう、神様の領域としか思えず、さっきまで大はしゃぎだった人達も、
あまりの神々しさに、しばらく呆然と立ちすくんでいました。

しかし、この広大な氷河の中に、
25年前にはなかった池も出来ているそうで、
地球温暖化の影響は、この巨大な氷河でさえ、消滅させようとしていると知り、
何としても、この大自然を守っていかないと!と思うのでした。

















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