< Green Rose「Namikoの世界紀行」ニュージーランド3
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ESSAY,3
『フッカー谷のハイキング』



さて今日は、ニュージーランド南島のマウントクック国立公園にある、
ハミテージ・ホテルから、マウントクックへの登山道を歩く、
「フッカー谷のハイキング」に挑戦です!

この周辺では最も手軽で、かつ人気のあるコースだそうで、
片道1時間半ほどで歩けるし、氷河はもちろん、
U字谷からのマウントクックの雄大な眺めも魅力的だと聞いて、選びました。
散歩道というには、少々ハードですが、本格的な登りなどはなく、
トレッキング入門者の私としては、ちょうどいいコースだと思ったのです。

午前9時、いよいよ出発です!
マウントクック遊覧飛行をした昨日ほど、快晴ではないのですが、
ハイキングには、ちょうどいいお天気です。
(実は、紫外線が思ったより強く、かなり日焼けして大変でした!)
カナダでハイキングした時とは違って、ほとんど平地を歩くコースだし、
氷河が作った盛り土の道なので、歩きやすく、整備も行き届いているので、
回りの景色を楽しみながら、進んでいけました。

まず、なだらかな歩道の脇によく見られたのが、
"マタゴウリ(matagouri)"という、
背丈のあまり高くない(1.5〜2m)木です。
この木は、鋭い葉先をもった、つまようじがいっぱい付いているような、
トゲトゲした珍しい木で、このトゲの部分を用いて、
マオリ族の人々は、顔に入れ墨をしていたそうです。(きゃあ、痛そう〜!)
"マタゴウリ"とは、マオリ語で「顔に傷をつける」という意味だそうです。

数キロ歩くと、第一吊り橋があり、
そこを渡って、フッカー谷の左岸をさらに30分くらい歩くと、
第二の吊り橋があります。
吊り橋は、人が一人歩けるほどの幅で、下をのぞくと、
フッカー川が激しく流れている様子が、足の下はるか遠くに見えます。
この吊り橋は、頑丈そうに見えるし、確かにしっかりした作りなのですが、
ちょっとした風や、同行者の歩行で、かなり揺れるので、
それはそれは、恐かったです!
そこからは、セフトン山の眺めが、素晴らしくよく見えるはずなのですが、
そんなことよりも、足下の激流の方にばかり気を取られ、
景色を眺める余裕なんてないほど、ドキドキのし通しでした。

第二の吊り橋を渡ると、景色は一変して、
湿原や草原のような感じの、だだっ広い平原に出ました。
そこからは、氷河や雪を抱いた山々を眺めながらのハイキングです。

氷河の層は、所々ほのかに青くなっていて、不思議な輝きを放っています。
その山々は、神秘的であり、色っぽくもあり、男性的にも見えます。
見る角度、日射しの具合、雲の動きなどによって、
刻々と表情を変える山の姿には、ひき込まれるような存在感があり、
雪山を眺めていると、どんどん無心になっていくのを感じました。
私にとって雪山は、本当に心を自由にさせてくれる、
不思議な力があるようです。

このフッカー谷は、氷河が作った谷の一つなのですが、
日本では「U字谷」として、社会科で習った記憶があります。
それを今、実際に自分の目で見てみると、
氷河が内包する、エネルギーのすさまじさを実感することができ、
U字谷のスケールの大きさに、時々声を失って、
立ちつくした瞬間もありました。

このハイキング・コースは、なだらかな平地とは言え、
実は、所々に大きな石があります。
かなり注意しながら歩いていたのですが、恐れていた通り、
途中で思いっきり転んでしまいました!
左足からは血が出るし、右手は強打するし・・・。
湧き水の冷た〜い水で手を冷やしましたが、
ジンジンといつまでも痛かったです。
幸い、足の方は大したケガではなかったので、
元気にハイキングを続けられましたが、
景色に気を取られてケガをするなんて、
すばらしい自然というのも、ちょっと罪ですよね。



そして、もう一つ、このハイキングの目的だった、
たくさんの高原植物にも、あちこちで出会えました。

"Blue and White Harebells"、 "Ourisia"、
"South Island Edelweiss"、"Mountain Daisy"、
"Moutain Pein"、 "Mt.Cook Lily"、etc・・・。
どれも日本では見ることの出来ない、珍しいお花ばかりです。

有名な "Mt.Cook Lily" は、残念なことに、
私達がニュージーランドに到着する前日の大雨で、
ほとんど花びらが散っていて、数本しか見られませんでした。

でも、歩き疲れた者の目を楽しませてくれる、これらのお花は、
どれも一面お花畑というような、咲き方ではなく
(時期的に遅めだったからかもしれませんが・・・)、
また、山の植物なので、華やかな色のお花はないのですが、
可憐で、はかなげでありながら、それでも野性味たっぷりに、
しっかり大地に根付いていて、その姿をこの目で見るたびに、
足の痛みも忘れ、うっとりしてしまいました。

そしてついに、フッカー氷河の末端にある自然湖、フッカー湖に到着です!
そこからは、雄大なマウントクックの姿も見えますし、
右奥には、流れ出た氷河も間近に見えて、それはそれは圧巻です!
美しい雪山と、そこに咲くかわいらしい花々、おいしく澄んだ空気、
自然の生み出すダイナミックな地形、その一つ一つと出会いながら、
一歩一歩、この大地を歩き、これらの美しい自然と一体になれたような、
素敵なハイキングが、体験できました。














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