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ティータイムコラム NOTE 7

  • 滿 櫻井
  • 2018年9月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:2021年2月18日


3月は、桃の節句『ひなまつり』の季節ですね。 まだ肌寒い日が続いてますが、お雛様を見ると、 いよいよ春が近づいてきたんだなぁ、という気分になりませんか?

女の赤ちゃんが生まれて、初めて迎える「三月三日のひなまつり」を、初節句としてお祝いするこの行事は、 およそ千年以上も前から、行われていたそうです。 ひなまつりの源は、「三月三日の上巳の節句の薬草摘み」だそうで、季節の節目に、身のけがれをはらう行事だったのですが、 やがて、人の形をした紙の人形(かたしろ)で体を撫でて、 それを川に流すことで、災厄から逃れることを願ったそうです。 この「流し雛」(ながしびな)の風習は、 源氏物語の「須磨」にも出てくるんですよ。 やがて、この行事が宮中の「ひいな遊び」へと発展し、 現代では、女の子の無事の成長と、厄除けを祈るお祭りになったのですね。

ところで、お雛様に飾る菱餅ですが、なぜ3色なのかご存知ですか? 菱餅の一番上は紅で、これは「桃」を表しているそうです。 真中は白。これは「雪」です。 そして一番下が緑。これは「草」ですね。 3月はちょうど、桃が咲き、雪が残って、地面から草がはえる季節。 そんな季節の情緒を、小さなお菓子にも表現しているなんて、 素敵だなと思います。

私は、インテリアは洋風、お洋服はインポートものが大好きで、 もちろんお花のアレンジも、ほとんどヨーロッパテイストですが、 実は、食べ物に関しては、だんぜん和食党なんです。 基本的には、どんなタイプのお料理も食べますが(レバー以外)、 普段のお食事は、和食ですし、 お菓子も、季節のストーリーが感じられる和菓子が、大好きなんです。 やっぱり、日本人なんですね!

最近、"創作和食料理"のお店が増えているので、 時々のぞいてみるのですが、 中でも、"和モダン"のおしゃれなお店が、お気に入りです。 そんなお店に置くとピッタリの、「和モダンアレンジ」や、 「ひなまつりアレンジ」も、お教室でのレッスンに取り入れてます。 "THE 和"という、かしこまった感じのアレンジもいいのですが、 時代の流れに沿って、ちょっとモダンな感覚で、 "和"を演出するのも、とても素敵なんですよ。

ドライフラワーは、水が要らないわけですから、 竹や枝、和紙、ひも、etcを使って、 壁掛けのアレンジもつくることができます。 この場合、竹や枝で、思い切り空間を捉えて、 空間で遊ぶことを、忘れないでくださいね。 空間を"とらえる"ということ、"遊ぶ"ことが理解できた時、 それはそれは大胆な、それでいて繊細な作品ができるはずです。 さらに、和紙や紐をバランスよく使うことで、 アレンジに、彩りや面白みを添えることもできます。 小さなお雛様を折り紙でつくったり、 また子供の頃から飾ってきた、歴史のあるお雛様を並べてみるのも、 あなただけの、オリジナルのアレンジになるはずです。

みなさんの住んでいらっしゃる地域によっても、 飾り方やお祝いの仕方など、きっと様々あることでしょう。 年齢に関係なく、春を呼ぶ素敵なお祭りを、 自分らしいアレンジで、楽しんでくださいね。 そして、春を先取りしましょう!

 

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